PROFILE

辻浩二(Vo.G)
渡辺健司(G.Vo)
市村政憲(Drs)
市川JAMES洋二(ex.The Street Sliders)

横浜にTHE VODKAあり。横浜のライブハウス・シーンにそんな評判が定着して久しい。1985年に辻浩二(Vo.G)を中心に結成され、横浜を拠点として実に30年以上も活動を続けてきたR&Rバンド、THE VODKA。ロックの初期衝動をぶつけるようなエネルギーと、ブルースからの影響を色濃く感じさせるグルーヴを併せ持ち、硬派な存在感を放つ4人組だ。バンド名のTHE VODKAには、「彼らが“泥水”なら…、とびきりクリアで刺激的な悪魔の水“THE VODKA”を名乗る」という思いが込められているという。彼らがライブでもカバーすることが多いシカゴ・ブルースの父、マディ・ウォーターズ(マディ=泥、ウォーター=水)へのリスペクトからつけられたバンド名なのだ。ちなみに、THE VODKAが影響を受けた他のアーティストには、チャック・ベリーやローリング・ストーンズなど黒人音楽から派生したロックンロール、はたまたクラッシュといったパンク・バンドも名を連ねている。

さて、すでに複数回のワンマン・ライブも成功させ、精力的にライブを行っているTHE VODKAだが、彼らのライブの魅力はなんといっても熱く男気あふれるバンド・サウンド。音作りは荒削りでシンプルながら、その潔いまでに飾り気のない4人の音が絡み合い、なんとも絶妙なノリを生み出すのである。市村政憲(Drs)のタイトなビート、市川 James 洋二(B. exストリート・スライダーズ)のツボを心得たベースライン、渡辺健司(G.Vo)と辻が繰り出す息の合ったギター・アンサンブル、そしてストレートな熱量を感じさせる辻のボーカル。メンバー一人ひとりはどうにも不器用そうな男たちだが、この4人が揃って音を出すとそこにマジックが生まれる。また、特筆すべきは、彼らのライブに於ける男性率の高さ。最近流行の“野郎限定ライブ”なんて縛りを設けずとも、THE VODKAのライブでは、男性サポーターたちが激しい曲ではモッシュし、演奏の合間には怒号のごとき声援を飛ばす。ノー・ギミックでひたすら黙々とやってるのになぜか華がある、そんなところが同性からの支持を集めるのだろうか。あ、もちろん、少数派とはいえ女性ファンも彼らのゴキゲンなリズムに体を揺らしているので、内気な貴女もぜひTHE VODKAの演奏で踊りに来て欲しい。REXのライブに向けては「THE VODKAを観たことがないって人には、まずは根本的なところをガツンと感じて欲しいよね。今までも観てくれてる人には、新曲にしてもそうだけど、つねに何かアッと驚かせていきたい。そこは楽しみにしてて欲しいね」(辻)とのことなので、THE VODKAを初めて観る人も、以前から応援してきた人も楽しめる内容になりそうだ。「このライブを足掛かりにツアーもやりたい」(辻)との展望もあるようで、このライブがTHE VODKAにとってひとつのターニングポイントになる可能性は高い。ここから彼らがどこへ飛躍していくのか、その目で確かめて欲しい。(音楽ライター・舟見佳子)

●1986~CHIBO&MOJOSの前座にて数々のライブ&イベントに出演
●1992/1995/2002年と横浜寿町フリーコンサートに出演
●1996 THE VODKA主催のRock&Roll イベント”Rock’n Blues Night”を開催する
●1997 オムニバス “Club24 Now”に“Rock&Roll Highway”収録
●1999 1st アルバム “BLACK SHEEP’S RUMOR”(Southside Records vivid ssrc-002 発売)
●2005 G.vo 渡辺健司 加入
●2007 THE VODKA 主催によるRock&Roll イベント(“ROCK&ROLL TRAIN”スタート)
VO.G 辻浩二とG.Vo渡辺健司によるアコースッティックユニット“The Cocksucker Blues Band”としてアンプラグドな店を中心に回り始める
●2010 自主レーベル“UP’N DOWN RECORDS”設立
●2010.4.28 UP’N DOWN RECORDS 第一弾シングル
“MONKEY ACTION”(UDR-001)発売
神奈川県、東京都、千葉県等を“MONKEY ACTION Tour”
●2011.6.1 第二弾シングル“RODEO COWBOY”(UDR-002)発売